「珠せいろ」のムシしちゃいやよ牡蠣ストーリー vol.03
珠せいろで、福をカキこむ牡蠣雑煮
お正月といえばおせち料理。
おせちの中には、縁起の良い食べものが並んでいて、「良い年になりますように」という日本人の願いがつまっています。
・錦玉子……金、銀、錦にたとえて
・栗きんとん……勝ち(搗ち)栗=勝負運
・黒豆……まめに働くように
・昆布巻き……ヨロコブの言葉にかけて
・田作り……小さくても尾頭付き
・数の子……子宝
・小肌粟漬け……出世魚
・海老……長生きの象徴
どれもやや地味な食べもので、子供のころイヤイヤ食べさせられたのも、今となっては良い思い出です。
一年の初めに縁起の良い食べものを食べるというのは、日本だけではなく、お隣の中国も同じです。
・五福喜臨門(幸せがいっぱいやって来る)祝い前菜盛り合わせ
・歓楽満堂紅(みんなで楽しく)蟹の卵入りフカヒレスープ
・金銭満載(たくさん食べるとお金が貯まる)しいたけと海老すり身合わせ蒸し
・麒麟献端(おめでたい麒麟のように羽ばたく)地鶏と金華ハムの合わせ蒸し
・年年慶有餘(年じゅう余裕があるように)ハタと金華ハムの合わせ蒸し
・長寿伊麺(長生きができる)煮込みそば
なかでもいちばん縁起がいいとされている正月料理が、「發財大好市(干し牡蠣と髪菜=黒い髪の毛のような海藻、のオイスターソースの煮込み)」。
「發財(ファッツォイ)=財産が増えること」と「髪菜(ファッツォイ)」、
「好市(ホウシ)=景気が良くなること」と「蠔鼓(ホウシ)=干し牡蠣」の音が同じことに引っ掛けてあります。縁起がいいだけでなく、ねっとりと濃厚なごはんの進む味です。
さて、このかき。日本でも「賀喜(かき)」という当て字を使ったり、「福をカキ寄せる」といわれて縁起が良いとされ、お雑煮に入れる地方もあります。
しかも縁起がいいだけでなく、美味しくて栄養も豊富です。
蒸しかき「珠せいろ」を使えば、加熱しても身が縮みにくく、しかもカンタン。このお正月、ぜひ一度「珠せいろのお雑煮」をお試しください。かきのだしからふわっと立ちのぼる磯の香りが食をそそりますよ。
(材料)
・珠せいろ、せり、かまぼこ、お餅、ゆず、だし汁(昆布)、塩、うす口しょうゆ
(作り方)
・珠せいろを湯通しで解凍して、取り出しておく。
・湯通しした鍋に昆布だしと醤油を足して味を調える。
・お椀に、煮た丸餅を入れて、その上に珠せいろ・せり・かまぼこ・ゆずを盛り付けて、だしを注いだらできあがり。